趣味でフルートをはじめたいけど、「初心者向けのフルートはどれかな?」「見た目が一緒だから一番安いのでいいかな?」とフルート選びに困っていませんか?
今まで楽器を演奏したことがない人にとって、フルートはどんな種類があってどのメーカーが自分に合っているかわからないですよね。
フルートは大きく分けて6種類あります。その中で初心者さんにおすすめなのはコンサート・フルートです。
そして、どんな音色を出したいか想像すると自分に合ったフルートメーカーを選ぶことができます。
・吹奏楽がしたい方におすすめ▶音抜けの良い明るい音色のフルート【サンキョウ、ヤマハ】
・オーケストラがしたい方▶豊かな低音を出すことができ滑らかな音色がでるフルート【ムラマツ、パール】
・ジャズやポップスがしたい方▶キラキラ明るい音色より、渋さや重みのある音色のフルート【ムラマツ】
この記事では「フルートの種類」と「初心者さんにおすすめのメーカー」について解説していきます!
フルートは大きく6種類ある
フルートには大きく6種類に分かれていますが、フルート初心者さんにおすすめなのはコンサート・フルートです。6種類のフルートは音域やサイズが異なり、役割が異なります。
ピッコロ(Piccolo)
特徴:フルートの中で最も小さく、通常のフルートの半分ほどの大きさです。持ち運びが便利でカバンの中にすっぽり入ります。また、ピッコロは非常に高い音域を持っています。
使用例:ピッコロはオーケストラや吹奏楽の演奏において、「ここぞという時」に登場します。ピッコロを担当する人は基本的に1つの楽団に1人です。(曲によって2人のときもありますが、かなり珍しいです。)ピッコロだけを担当するパターンもありますが、フルート担当の人が曲の途中でピッコロに持ち替えて演奏することも多いです。私は中学生の時に、曲の途中でフルートとピッコロを持ち替えている先輩に憧れて、フルートだけではなく、ピッコロも練習するようになりました。
ソプラノフルート(Soprano Flute)
特徴:ソプラノ・フルートは、通常のCフルート(次に説明するコンサートフルート)よりもやや小さく、高音域を持つ楽器です。
使用例:非常に珍しく、特定の現代音楽やアンサンブルに使用されることが多いです。
コンサートフルート(Connect Flute 、C Flute)
特徴:標準的なフルートで、たくさん方が使っています。吹奏楽やオーケストラなど、幅広いシーンで見られるフルートです。フルート初心者さんにおすすめなのはコンサートフルートです。
音域:約3オクターブにわたる音域があり、最も多様な音楽ジャンルに適しています。
アルトフルート(Alto Flute)
特徴:コンサートフルートよりも大きく、音域が低めです。管が長く、深みのある音色が特徴です。
音域:通常のフルートより4度低いGの音域から始まります。
使用例:特定のオーケストラの作品や現代音楽、ジャズなどで使用されます。
バスフルート(Bass Flute)
特徴:フルートの中で低音域を担当する楽器です。管が長く、低く豊かな音色が特徴です。バスフルートの重さは約1.5〜2.5キログラムです。バスフルートは通常のコンサートフルート(約400〜600グラム)よりも重さが増していて、長時間演奏する際に手や腕にかかる負担が大きいです。その負担を軽減するために、「サポートバー」と呼ばれる棒があります。これを使うことでバスフルートを安定して演奏することができます。
使用例:アンサンブルや特殊な編成で使用され、現代音楽や映画音楽でも見られます。
コントラバス・フルート
特徴:フルートの中で最も低い音域を持つフルートです。コンサートフルートの約2オクターブ下で非常に低く、深みのある豊かな音色が特徴的です。また、コントラバスフルートは非常に大きく、通常のコンサートフルートの約4倍の長さがあります。
私が大学生の時に、フルートオーケストラの授業があり、何度かコントラバスフルートを吹きましたが、とにかく大きくて音を響かせるのが大変でした。コントラバスフルートはフルートオーケストラで低音パートを担当するので、指を早く動かす場面はほとんどありません。楽譜の難易度は、通常のコンサートフルートに比べるとかなり楽です(笑)
使用例:主にフルートアンサンブルや現代音楽で使用され、オーケストラや吹奏楽での使用は珍しいです。
私が大学時代にコントラバスフルートを練習している場面です⬇️
コントラバスフルートを演奏する時は、コントラバス(ストリングベース)奏者や指揮者が座る椅子を使っています。
初心者さんにおすすめなフルートメーカー5選
フルートの音色は、素材や設計によって大きく変化するので、メーカーごとに吹き心地が違います。自分がどんな音色を出してどんな演奏をしてみたいのかをイメージしながら楽器を選定してみてください。
・吹奏楽がしたい方におすすめ▶音抜けの良い明るい音色のフルート【サンキョウ、ヤマハ】
・オーケストラがしたい方▶豊かな低音を出すことができ滑らかな音色がでるフルート【ムラマツ、パール】
・ジャズやポップスがしたい方▶キラキラ明るい音色より、渋さや重みのある音色のフルート【ムラマツ】
これから紹介するのは初心者さんにおすすめのフルートメーカー5選です。初心者さん向けのモデルでも品質が高く、演奏しやすい設計になっています。
ヤマハ(YAMAHA)
ヤマハは世界的に有名な楽器メーカーで、初心者さん向けのフルートの品質の非常に良いです。音が出しやすく、耐久性にも優れています。特に「ヤマハフルート スタンダードシリーズ」は全体のバランスが良く、比較的音が出しやすいモデルです。音の立ち上がりが良く、芯のある音色が出せます。
YFL-312 価格:¥169,400(税込)
・深みのある音色と軽快な音の立ち上がりを両立している
・抵抗の少ない吹き心地
・安定した音程感
YFL-412 価格:¥225,500(税込)
・表現の幅が豊か
・柔らかく心地よい重みのある音色
YFL-212 価格:¥99,000(税込)
・ヤマハフルートの中で低価格
・予算を少しでも抑えたい方向け
・部活や吹奏楽にはおすすめできない
詳しくはヤマハさんのサイトをご確認ください⬇️
パール(Pearl)
パールフルートは、初心者さんでもしっかりとした音が出しやすい設計になっていて、中高生の間で人気があります。柔らかく上品でフルートらしい音色がでます。しっかりと吹き込みたい方より、音をらくに出したい方におすすめです。
PF-525E 価格:¥108,900(税込)
・音の立ち上がりをスッキリしている
・初心者さんに吹きやすい設計
・軽い吹き心地
PF-665E 価格:¥173,800(税込)
・柔らかく深みのある響き
・音のクオリティと各部の精度が高い
F-DP/E 価格:¥253,000(税込)
・操作性、発音性の良さは価格以上の価値がある
・最初に手に取るフルートとして高い人気を誇る
パールフルートは千葉県八千代市の小さな工房から始まり、長い伝統と歴史からパールフルート独自のメカニズムが生まれました。パールフルートの技術は、いまもなお世界中のフルートメーカーに多大な影響を与え続けています。
パールフルートは他のメーカーの同スペックの楽器と比べてみると、お値段は控えめです。
詳しくはパールさんのサイトでご確認ください⬇️
ムラマツ(Muramatsu)
ムラマツはプロフェッショナル向けのフルートメーカーとして有名ですが、初心者モデルも提供しています。ムラマツのフルートはやや高価格ですが、長く使える高品質の楽器です。
EX 価格:¥290,400(税込)
・ムラマツの入門モデル
・学生や趣味でフルートを楽しまれる方に人気
・音量、パワー、音の存在感◎
私は中学時代はフルートの同期が2人いましたが2人ともムラマツで、高校時代もフルートの同期が2人いましたが2人ともムラマツでした。ムラマツを使っている人は、音色に重厚感がありました。
詳しくはムラマツさんのサイトでご確認ください⬇️
サンキョウ(Sankyo)
サンキョウは日本の老舗メーカーで、柔らかくクリアな音色が特徴的です。初心者向けのモデルでも、高いパフォーマンスを発揮します。
私が中学1年生の時に初めて購入したのはサンキョウのフルートです。中学で吹奏楽部に入部し、フルートを担当することが決まってすぐに楽器屋さんへ行きました。その楽器屋さんでは、サンキョウ・ムラマツ・パールのフルートを試奏しました。まだフルートを吹きこなせていない私でも「メーカーの違いわかるのかな?」と思っていましたが、、、わかりました!!直感でサンキョウのフルートが良い!と思いました。サンキョウが良いと思った理由は、クリアでキラキラした明るい音だったからです。その時に、私は重厚感のある音色より明るい音色が好きなんだと気づきました。
Etude 価格:¥269,500(税込)
・エチュードはサンキョウの初級モデル
・明るく華やかな音色
・学生や市民楽団で演奏する一般の方に人気
詳しくはサンキョウさんのサイトでご確認ください⬇️
まとめ
初心者さんにおすすめな楽器の選び方は、どんな音色を出したいかをイメージすることです。私がおすすめするメーカーは、ヤマハ・パール・ムラマツ・サンキョウのフルートです。
ヤマハ:音が出しやすい。芯のある音色が出したい方におすすめ。
パール:柔らかく上品な音色。らくに音を出したい方におすすめ。お値段控えめ。
ムラマツ:音色に重厚感がある。やや高価格ですが、長く使える高品質。
サンキョウ:柔らかくクリアな音色。初心者向けモデルでも高いパフォーマンスを発揮できる。
ただし、この記事は私の意見とメーカーそれぞれの特徴をまとめたものなので、これらの情報だけで決めてしまわずに、楽器屋さんで試奏して自分の好みに合ったフルートを選んでみてください!安い買い物ではないので、納得のいくものを購入するのをおすすめします!
自分にピッタリのフルートと出会えることを願ってます…♫
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