【初心者さん必見】フルートのリングキーとカバードキーどっちがいい?元自衛隊音楽隊フルート奏者が徹底解説!

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ルート購入時に【リングキー(オープンホールキー)】【カバードキー(クローズドホールキー)】のどちらが良いか迷っている方はいませんか?

この2つのキーシステムは、演奏スタイルや技術に応じて選ばれます。それぞれ異なる特徴があり、奏者の好みや習熟度によって向き不向きがあります。

私は【リングキー(オープンホールキー)】と【カバードキー(クローズドホールキー)】の2種類のフルートを持っていて、実際に使ってみて感じたことやキーシステムの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

リングキー(オープンホールキー)

リングキーとはその名の通り、キーに穴が空いています。各キーに小さな穴が空いており、指で穴をふさぐことで音が出ます。

このため、演奏者の指の位置が正確に要求されますが、その分微妙なニュアンスを加えることができます。上級者やプロの演奏者に多く使用されています。

私は高校生の時にリングキーのフルートを購入しましたが、最初はうまく穴をふさぐことができず苦戦しました。なぜなら、中学時代に使っていたカバードキーフルートの指の位置が正確ではなかったからです。カバードキーのフルートは、指の位置が正確じゃなくても音を出すことができます。リングキーのフルートに替えてから、今までの指の位置が正確ではなかったことに気がつきました。

特徴

◯各キーに穴があり、指で穴をふさぐことで音を出します。

◯一部の特殊奏法(音程の微調節やマルチフォニックスなど)が可能です。

メリット

①音色が豊か

リングキーは微妙なニュアンスの変化が可能で、音の響きや明瞭さが増します。特に音色の自由度が高く、より豊かな表現ができます。

私自身、リングキーのフルートを吹きこなせるようになると、穴をふさいでいる指先からフルート全体に音が響き渡っているのを感じることができました。言葉で伝えるのが難しいのですが、、、。
音がよく響くなあと感じる時は、穴をふさいでいる指先がじんわり振動する感覚がありました!伝え方が下手ですみません(´;ω;`)

②特殊奏法が可能

オープンホール構造により、音の調整や特殊奏法(例えば、半押しで音程を替える、マルチフォニックス奏法など)が行いやすいです。

③正しい指の位置が身につきやすい

指で穴をふさぐ必要があるため、正しい指使いの位置が自然と身につきます。

デメリット

①初心者には扱いにくい

正確に穴をふさがなければ音が漏れてしまうため、初心者には難しく、演奏が不安定になることがあります。

私は高校生の時にリングキーのフルートを買って「よし!さらにパワーアップして頑張るぞ!」と意気込んでいたのですが、、、。正確に穴をふさぐことができず、心が折れそうになりました。そんな時に役立ったのはこちら↓

「リングキイプラグ」です!!!!

これがなかったら心が折れていたと思います。たまに中学時代に使っていたカバードキーのフルートを出してきて、吹いて気分を上げたりしていました(笑)リングキイプラグをつけて練習を始めて、2ヶ月後くらいに全てのリングキイプラグを取ることができました。しかし、「演奏会やコンクール当日に万が一音が出なかったら嫌だな〜」と思い、お守りのようにリングキイプラグをつけていたこともあります(笑)

②長時間の演奏で負担がかかることがある

指をしっかりと穴に合わせるため、初心者や慣れてない人には長時間の演奏で負担がかかることがあります。

リングキーに慣れると全く負担はかからないので安心してください!

③コストが高め

リングキーは上級者向けのモデルが多く、カバードキーと比べて価格が高いことが多いです。

カバードキー(クローズドホールキー)

カバードキーは、キーの上に穴がなく、指で完全にキーを押さえるだけで音を出せる構造です。初心者や中級者向けのフルートによく採用されており、音を出しやすく扱いやすい設計です。

私が中学生の時に初めて買ったフルートはカバードキーです。とても吹きやすく速い指回しも楽々でした。
私が行った高校の吹奏楽部は、座奏だけではなくマーチングもやっていました。マーチングではただ歩いて吹くだけではなく、ジャンプをしたり激しい動きがありました。そんな時に大活躍したのが中学時代に愛用していたカバードキーのフルートです。指の位置が多少ズレていても穴をふさぐことができるので、マーチングにはもってこいでした

特徴

◯キーに穴がなく、指でキーを押さえるだけで音が出ます。

◯指の位置にそれほど厳密さを要求しないため、安定した演奏がしやすいです。

メリット

①初心者でも演奏しやすい

指で穴をふさぐ必要がないため、初心者や子どもでも安定して音を出すことができます。特に初めてフルートを学ぶ人にとっては扱いやすい構造です。

初心者さんはフルートの音を出すことに慣れると、その次は運指を覚える必要があります。フルートにはややこしい運指があるので、リングキーで練習してしまうと運指を覚えることと、正確な指の位置を覚えることに必死になってしまいてんやわんやしてしまう可能性があります。したがって、初心者さんはカバードキーで練習することを強くおすすめします!

②疲れにくい

指を正確に穴に合わせる必要がないため、リングキーに比べて長時間の演奏でも疲れにくく、楽に演奏できます。

③安定した音が出やすい

指の位置を気にすることなくキーを押さえられるため、安定して良い音が出しやすいです。

デメリット

①音色の表現力が限られる

リングキーに比べて音色の微調整がしにくく、表現力がやや限られます。より自由な表現を追求する上級者には物足りないことがあります。

私は中学3年間カバードキーのフルートを使っていましたが、だんだんと物足りなくなりました。もっと深みのある音色や表現力を身につけるために、高校入学と同時にリングキーのフルートを購入しました。

②特殊奏法ができない

カバードキーではリングキーで可能な音程の微調整や特殊な効果音が出しにくいため、特殊奏法を使う場合には不向きです。

私は中学、高校の吹奏楽部の時に演奏していた曲の中で特殊奏法を使う場面はほとんどなかったです。したがって、特殊奏法ができなくてもそんなに困ることはないと思います。

③ステップアップが必要になる場合がある

初級者には最適なキー構造ですが、演奏レベルが上がり表現力を追求したくなると、リングキーへの移行を考える必要があります。

まとめ

リングキー豊かな表現力や特殊奏法が可能で、プロや上級者に向いていますが、初心者には少し扱いづらい場合があります。

カバードキー音が安定して出やすく、初心者に適していますが、表現力や特殊なテクニックの面で物足りないと感じることがあります。

それぞれのキーシステムは演奏レベルや求められる音色に応じて選べるため、初めての方はカバードキーからはじめ、技術が向上してからリングキーに挑戦することをおすすめします

初心者さんにおすすめのカバードキーのフルートをメーカー別に詳しく解説している記事があるので、よかったら参考にしてみてください↓♡
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